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NapaJen Pharmaの核酸医薬送達技術

NapaJenの送達技術の特徴は、マクロファージ、樹状細胞など抗原提示細胞の表面に発現し、β-グルカンを特異的に認識するDectin-1受容体に核酸医薬を選択的に送達することにあります。
NapaJen Pharmaは、核酸とSPGと言われるβ-グルカン鎖との複合体を作製する技術を開発し、免疫応答の調節において重要な役割を果たす免疫細胞などDectin-1陽性細胞に核酸医薬を効率的かつ選択的に送達することを可能にしました。

核酸医薬- SPG複合体の作製

NapaJenの開発した核酸医薬-SPG複合体の作製方法は以下のステップから成っています。

  1. 三重らせんSPGの1本鎖への変性(Denature)
  2. 選択した核酸医薬へのポリデオキシアデニン(poly(dA)の付加
  3. 一本鎖SPG混合物へのpoly(dA)が付加された核酸医薬の添加
  4. Poly(dA)部分がSPG鎖の三重らせん構造への取り込み(Renature)
  5. 核酸医薬-SPG複合体の完成



オリゴ複合体の開発

核酸医薬-SPG複合体を利用した標的特異的な送達と細胞への取り込みの機序

SPGの受容体として機能するDectin- 1は、全身のうち主にマクロファージ/単球や樹状細胞などの免疫細胞に発現しています。NapaJen 独自の方法で作製された核酸医薬-SPG複合体は、これらのDectin-1陽性免疫細胞に選択的に送達されます。
 
核酸医薬- SPG複合体が標的細胞に送達されると、複合体は細胞内エンドソームに取り込まれ、その後細胞質に入ります。
 
核酸医薬ーSPG複合体が細胞内に入ると、核酸医薬はその種類に依存し以下のように作用すると考えられています。
 
TLR9アゴニスト核酸医薬:エンドソームのTLR9に結合して、インターフェロンαなどのサイトカインを誘導します。

二本鎖RNA(dsRNA)核酸医薬:エンドソームを抜けた後、ガイド鎖はRISCに組み込まれ、標的mRNAに結合して切断を誘導します。

一本鎖DNA(ssDNA)核酸医薬:標的mRNAに直接結合し、RNase Hによる標的mRNAの切断を誘導します。



Dectin-1発現細胞における核酸医薬-SPG複合体の取り込みとその後の流れを示す。

NapaJenのこれまでの核酸医薬送達技術を評価した結果、当社の核酸医薬-SPG複合体の主な利点は次の通りであると考えています。

  1. 標的細胞への核酸医薬の効率的・安定的な送達
  2. サルを用いた試験結果とヒトでのFIH (First in Human)臨床試験から明らかにされた高い安全性プロファイル
  3. 多様な核酸モダリティへの応用が可能